2019.05.14
カメの上に亀
ゆめさき池では日常のように亀が重なっています。なぜでしょう?
甲羅干しの習性がある亀は、より日光が当たりやすい場所を求めて陸に上がってきます。しかし、陸地は十分な広さがないと亀たちは甲羅干しに必要なスペースが十分に確保できません。そこで先に仲間の亀が甲羅干ししていようと自分も十分な日光を浴びるため他の亀の背中に上がり重なるそうです。ゆめさき池でも2重、3重と重なっている姿をよく見かけますヨ。
理由その①体温調節、亀は変温動物、自然界において活動のため体温を上げる事の出来る熱源は唯一太陽光です。その②寄生虫の除去。太陽から放たれる紫外線には滅菌作用があります。その③皮膚病の予防。水生不完全菌というカビの一種を滅菌させます。その④甲羅の病気『くる病』は甲羅が柔らかくなってしまったり、足が曲がってしまって歩けなくなったり、恐ろしい病気です。甲羅干しで太陽を浴びて紫外線の照射と栄誉素を吸収します。その⑤藻類繁殖予防。紫外線の照射不足になると亀の甲羅や体に藻類が生えてしまいます。その⑥栄養吸収。爬虫類は甲羅形成に不可欠なカルシウムを得るためのビタミンDそのものは吸収できない為、太陽の光で原料物をビタミンDに変換します。
ほら今日も顔を踏みつけ上へ上へと日光浴、背中の“あんばい”はどうですか?